満を持して発足した新会社。刺激し合える「とがった」人と働きたい。
#インタビュー
吉野一慶（よしのかずよし）
ENEXIA（エネシア）の前身企業であるサミットエナジー株式会社にキャリア入社
分析オペレーションチーム／リードデータサイエンティスト
1日のスケジュール
9:30 メールチェック、コードレビュー
10:00 ミーティング（社内定例、分析結果の共有など）
12:00 昼休み
13:00 ミーティング（協力会社との定例、顧客向け提案、戦略策定）、資料作成など
17:00 モデル開発、見積もり作業、システム開発など
18:30 業務終了
業務内容を教えてください
私が現在担当しているのは、発電予測や需要予測など安定した電力供給を維持するためのバランシング業務、電力市場価格や燃料価格の予測モデルの開発、再生可能エネルギーの販売や電力販売の見積もり作成などの新規案件業務、需給調整市場参入検討や新制度への対応などの戦略立案、収支・リスク管理と幅広い領域にわたります。データ分析スキルや金融的なリスク管理手法など、これまで培った知識を駆使し、さまざまなプロジェクトの実現に貢献できていることにやりがいを感じています。電力市場は非常にボラティリティが大きく、３０分刻みで状況が変化するなどダイナミックな業界です。また、再生可能エネルギーの普及が進む中で、従来の電力とは異なる新しいビジネスチャンスも生まれています。難度の高い技術が必要とされますが、スキルを最大限に活用し、この業界の速さに追いつきながら、新しい技術やビジネスを生み出すことが仕事の醍醐味であり、面白さを感じています。
入社理由を教えてください
物理学の博士課程を中退した後、銀行系のテック専門子会社に7年間勤務。信用リスクの定量化に関するモデル開発、データ分析、システム開発を通じて、銀行における金融規制対応やリスク管理体制の高度化を支援しました。銀行の貸出先企業の財務状況や入出金情報から個別の倒産確率や格付けを予測する機械学習モデルの開発や、銀行の貸出先ポートフォリオ全体から発生する損失リスクを把握・管理するための理論モデルとシステムを開発するなどの業務に携わりました。前職では外部コンサルとしての業務が主で、実ビジネスに即したソリューション提供が難しく、自分のスキルをビジネスに活かしたいとの思いが募り、事業会社へ転職することにしました。転職先を検討する中で電力業界ではデータ分析やリスク管理手法の活用が多岐にわたる可能性があることを知り、中でもENEXIAの前身であるサミットエナジーは、住友商事のアセットを活かせるということで入社を決断しました。
入社後の環境や心境の変化を教えてください
以前の職場と比較して、仕事のスピード感が大きく変わったと実感しています。前職ではプロジェクトが半年や一年かけて進行する長期間の案件が主でしたが、今はビジネスの現場のニーズに即座に対応する必要があり、数日や1〜2週間といった短期間の仕事が増えました。ビジネスの現場に身を置くことで、技術ありきではなくビジネスに必要なドメイン知識を獲得し、その知識をデータ分析に活かして、即座に現場に適用するという好循環が生まれていると感じています。心境の変化としては、データサイエンティストが技術に焦点を当てる傾向がある中で、ビジネスで本当の付加価値を生み出すためには現場に入り、当事者として分析を行うことが重要だと感じるようになりました。また、住友商事の営業部隊と共にプロジェクトを推進していくことが多いので、通常は分断しがちな理系と文系が一丸となって協力し合うという経験は新鮮でしたし、自分の技術が実際に社会に役立っている実感を得られたのも大きな変化だと思います。
職場環境について教えてください
ENEXIAは営業と技術者の垣根も低く、オープンなコミュニケーションが取れる職場なので、とても魅力的だと思います。個人的には金融業界の知識が転用できる分野が多いので、付加価値を生み出しやすいと考えています。また、電力業界はこれからどんどん伸びていくので、自分の技術をビジネスで活かしたいという思いを抱いている方にはおすすめです。ENEXIAは住友商事というバックグランドがありつつも、スタートアップとして自由度が高く、フットワーク良く動ける環境があるので、そういう職場で何かを極めたいというエキスパート、つまり「とがった人」に来てもらいたいですね。
今後の目標を教えてください
電力業界はまだまだ未成熟で変化も激しいので、深い技術理解を持ちつつ、ビジネスニーズに適応した柔軟なソリューション提供ができるエンジニアリングマネージャーとしてのキャリアを構築したいと考えています。その過程で、ENEXIAを業界でも先端を走る「とがった会社」として育て上げ、電力業界で強力な存在となるよう努力したいと思っています。
未来の仲間へのメッセージをお願いします
電力業界は従来からのユーティリティのイメージが強く、一般にはあまり知られていないかもしれませんが、実際にはデータドリブンなアプローチや金融的手法を活用した分析が適用できる魅力的な業界です。現在、日本では欧米と比較して電力業界のテックカンパニーがまだ少ない状況です。しかし、技術に裏打ちされた新しいサービスを提供し、他社との差別化を図れば、ENEXIAは業界で存在感のあるリードカンパニーに成長できると確信しています。そのためには、志の高い「とがった方」が必要です。一緒に技術を磨き、新しいビジネスフィールドを構築していく意欲的な方と働けることを楽しみにしています。